鍼に電気を流すとどんな効果があるの?

電気鍼は身体に刺した鍼に微弱な電流を流し、筋肉の緊張を緩和させる治療です。鍼治療と電気刺激を併用することで、より高い改善効果を得られる可能性があります。
本コラムでは、電気鍼の効果について詳しく解説します。知っておきたい副作用や施術を避けたほうがよい方も紹介いたします。ぜひご参考にしてください。
電気鍼の効果は?
電気鍼は身体に刺した鍼に電極をつなげて、微弱な電流を流す治療です。パルス治療や低周波鍼通電療法とも呼ばれ、ストレッチやマッサージでは届かない深部の組織を刺激し、筋肉の収縮と弛緩を促します。肩や腰、頭皮や顔など気になる箇所に電気鍼を受けることで、次の効果が期待できます。
- ・筋緊張の緩和
- ・血液循環の改善
- ・痛みの緩和
- ・肩こり、腰痛軽減
- ・冷え解消
- ・ストレス、疲労軽減
- ・ホルモン分泌の調節
- ・自律神経の調節
- ・頭痛、眼精疲労の改善
また、むくみ解消やリフトアップ、顔のくすみ改善などを目的に、電気鍼は美容にも用いられています。
副作用と施術を避けてほしい方
電気鍼は副作用のリスクが低い施術です。人間の身体には生体電流とよばれる微弱な電流が流れています。その電流により心臓や血管などの働きが正常に保たれています。神経系からの電気信号で筋肉を動かすように、鍼からの電気で外から筋肉を動かす仕組みです。
ただし体質によっては、内出血が起こる場合があります。また、治療翌日に痛みやだるさなどの好転反応が現れることもあります。これらは、施術による変化に身体がついていけずに起こる反応で一時的なものです。
次に当てはまる方は、電気鍼治療を受けてはいけません。ご注意ください。
- ・心臓疾患のある方
- ・ペースメーカーを入れている方
- ・妊娠中の方
また、人工関節など体内にチタン金具があると痛みを感じやすいといわれます。上記に当てはまらなくても、気になる症状や体質があれば施術前にご相談ください。
当院では患者さまのお悩みやつらい症状に合わせて、施術内容や方針を決定します。電気鍼での治療について分からないことがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。