すぐに症状が出ない、むち打ち症について

むち打ち症は交通事故や転倒などで、首に強い衝撃を受けて起こる症状です。頸椎捻挫や外傷性頸部症候群ともよばれ、首の痛みや動かしにくさのほか、頭痛やめまい、耳鳴りなどをともないます。
本コラムでは、むち打ち症について症状や予防法を解説いたします。むち打ち症は受傷後すぐに症状が出ない場合があり、事故との関連がはっきりしないことも考えられます。むち打ち症についての理解を深め、もしものトラブルに備えましょう。
むち打ち症について
むち打ち症は、追突事故や転倒などで頭が揺れ、頸椎に大きな負担がかかると起こる疾患です。医師により頸椎捻挫や外傷性頸部症候群、頸部挫傷などと診断されます。
むち打ち症の症状として、以下が挙げられます。
- ・首がまわらない
- ・首や背骨周辺が痛い
- ・顎関節が痛い
- ・頭痛やめまいがある
- ・吐き気や嘔吐がある
- ・倦怠感がある
首の筋肉や靭帯が損傷し、神経系の障害が原因で手や腕にしびれが生じる恐れもあります。
事故が起こってから数週間後に発症したり、ひどくなってから症状に気付くため、交通事故に遭った際は軽傷でも医療機関を受診した方がよいでしょう。
むち打ち症には、炎症を抑えるために安静を保つ、頸椎カラーで患部を固定する、電気治療やリハビリを行うなど段階的に対処します。症状が軽くても自己判断での対応は避けましょう。
むち打ち症を予防するには
むち打ち症は交通事故だけでなく、スポーツや仕事中など日常生活で起こる場合もあります。予防法を知っておき、急な衝撃から頭部を守りましょう。
運転時はシートベルトを正しく着用し、車間距離を十分に保ちます。頭部をすぐにかばえるよう、動きやすい服装がよいでしょう。衝突時に身構えることができれば、怪我のリスクを抑えられます。車のヘッドレストは頭部を固定し、首がしなるのを防ぎます。高さを合わせて、後頭部を密着させた状態で運転してください。
スポーツをするときは適切なストレッチで体の柔軟性を高めましょう。怪我をしないよう、受け身の取り方を学ぶことがむち打ち症の予防となります。
むち打ち症かなと思ったら、りゅう鍼灸整骨院にご相談ください。マッサージや骨格矯正により、背骨や骨盤の歪み・ねじれを改善します。